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借金の一本化
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借金の一本化とは…?

自らの収入では到底返済しきれないほどの借金を抱えてしまった状態を〝多重債務〟と言い、他重債務に陥った人を〝多重債務者〟と呼んでいます。

平成15年の24万件をピークに、自己破産申立て件数は減少傾向(近年は10万件程度)にありますが、自己破産を拒んでいる・・・あるいは、返済困難に陥っていることにすら気付いていない隠れ多重債務者を含めると、借金の返済メドが立っていない債務者の数は、約100~200万人ほどいるとさえ言われています。

つまり、計算上、国民の100人に1人程度は多重債務に陥っていることになるわけです。

これはとても深刻な社会問題ですが、多重債務から解放される手立てが全くないわけではありません。

国は借金苦に喘ぐ多重債務者を救済するための制度を定めています。

つまり、法的な解決策としては、現在のところ、次の4つに絞られることになります。
 債務整理の種類  多重債務者を救済するための制度
任意整理 裁判所を通さずに、当事者(貸主・借主)の話し合いによって借金問題の解決を図る債務整理法。
特定調停 当事者(債権者・債務者)の話し合によって借金解決を目指す点で、任意整理と似通っているが、裁判所の関与を受ける点で任意整理と大きく異なる。
個人民事再生 自己破産のように、借金すべてを免除する方向で進める債務整理ではなく、あくまで債権者(貸主)に返済することを目的とした、自己破産よりも自主性の高い再建型債務整理法。
自己破産 裁判所を通じて借金をなくす法的手続き。裁判所から免責許可を得ることが出来れば、破産者は、すべての債務(税金・国民保険等の一部債務は除く)の支払義務がなくなる。
借金一本化のリスクところが、世間では「自己破産だけはしたくない!」といったように、法的手続き以外による借金問題の解決を望む人が少なくありません。

そこで、多重債務者がまず考える借金地獄からの脱出方法が〝借金の一本化〟です。

借金の一本化とは、簡単に説明すると、複数の金融業者から借入れている借金を低金利の1社にまとめて借り換えることで金利の負担を軽減するというものです。

確かに借金の一本化は、多重債務者にとって、とても魅力のある手法のようにも見えますが、必ずしも有益な方法とは言いきれず、場合によっては、かえって借金の額が増えてしまう恐れもあるので、安易な借金の一本化はすべきではありません。



意外と知らない !? 借金一本化の盲点

法的な債務整理法という意味では、先に挙げた4つの方法からいずれかひとつを選択しなければなりませんが、複数社から借入れている借金を一本にまとめ、金利の低い金融会社に借り換えることによって負担を軽減するという意味では、借金の一本化も合理的であり、多重債務者にとって全くメリットがないとは言いきれません。(個人的にはあまり勧められませんが…)

そこで、借金の一本化について検討されている方は、次のようなデメリットリスクがあるということを十分に理解した上で検討するようにしてください。
チェック悪質な詐欺業者による一本化!

借金の一本化を勧めてくる業者には悪質詐欺業者が多数存在します。自ら望んでいない一方的な勧誘電話やDM(ダイレクトメール)・チラシ、捨て看板等による「低利融資!借金一本化」には応じてはいけません。一本化するための手数料等を取られるなどして、借金の総額がかえって増えてしまう恐れがあります。大手金融会社が行っている「おまとめローン」ならまだしも、社名の聞いたことのない怪しげな業者による借金一本化は決して行うべきではありません。

チェック法的効力の放棄!

複数社からの借金をまとめて一本化し、金利の低い業者に借り換えるということは、利息制限法による引き直し計算による利益を放棄することになります。消費者金融の多くは利息制限法で定めた上限金利をはるかに超える金利で貸し付けているため、借金の一本化により、大幅に借金を減らすチャンスを自ら放棄することにもなりかねません。

※ 出資法改正により、利息制限法と出資法の上限金利は統一されました。

チェック借金の元本そのものが減るわけではない!

借金一本化の目的は、あくまで将来利息の軽減にあるため、元本そのものが直接減るわけではありません。

チェック返済額が増える!

借金を一本化することで、毎月支払うべき一回の返済額が増えることも予想され、収入と借金のバランスをよく考えなければ、かえって日常生活が困ることもあります。

チェック新たな保証人の必要性!

借金一本化は金融会社にとってもリスクが大きいため、新たな連帯保証人を要求されたり、不動産等の担保が要求されることもあるため、周囲に迷惑を掛ける場合があります。